
気温35度の晴れ渡る2003年9月6日、台湾台北市で「中華民国」の国号を「台湾」にすることを要求する 台湾正名デモ行進が挙行された。このデモは「511台湾正名運動連盟」主催で、10万人の動員を目指していたが、台湾団結連盟、民進党などの政党や台湾独立支持派団体が参加を呼びかけた結果、それを大きく上回る15万人以上が参加した。
日本からは在日台湾同郷会、日本李登輝友の会、台湾を支持する地方議員20人などがデモに参加、「台湾のWHO加盟を支持する」などと書かれたプラカードを掲げ訴えた。
タイワン(台湾)!レンハプコク(聯合國=国連)! タイワンラン(台湾人)!タイワンコク(台湾國)!という掛け声が会場に響き 渡った。

李前総統は、「皆さんと一緒にパレードに参加できて本当に嬉しい」との挨拶に続き、「中華民国」は存在しないと発言、その理由三点をあげた。
第一に、中華民国が生まれた1912年、台湾は中華民国領でなかった。
第二に、1945年に中華民国が戦勝国として台湾を占 領した。
第三に、1949年中華民国の領土は中国共産党に占領され、中華民国は領土を失っ た。事実上、中華民国の「国号」だけが台湾に残った。しかし、1971年に中華民国が 国連から追放されてから、中華民国は国際社会から消失してしまった。
李前総統はこの3点をふまえて、「中華民国」は不正常な国家なので「台湾」に国号を改める必要性があることを訴えた。

パレードが終わり台北市北部にそびえ立つ圓山大飯店において、 「台湾李登輝友の会」主催の晩餐会が三時間にわたって開かれ私も参加する機会をえた。
総勢100人の小規模であったが李登輝閣下、曾文恵夫人、 台湾李登輝友の会会長であり老台北(司馬遼太郎の台湾紀行)こと蔡焜燦氏、日本李登輝友の会副会長 小田村四郎氏、同常務理事 林建良氏、台湾国策顧問金美齢・周英明ご夫妻、黄昭堂国策顧問、黄文雄先生ら台湾・日本両国の著名人が参加した。
李登輝閣下は、挨拶のなかでは正名運動の趣旨、正名運動に至ったこれまでの歴史等を紹介、新しい台湾国父としてアイデンティティ確立を訴えられた。
晩餐会は三時間にわたって開かれたが、最後まで夫人とともに参加。晩餐会締めくくりには、各テーブルをまわり乾杯の挨拶をされた。